接着加工技術について
ゴム成形加工でいう加硫接着と、後接着では何が違うの?
ゴム成形加工でいう加硫接着と、後接着では何が違うの?
ゴム成形加工では、ゴムと耐熱異素材と接着させることを「加硫接着」といったり、「インサート成形」や「一体成形」といいます。
ではこの「加硫接着」とゴム成形品と異素材を後から接着する「後接着」の違いは何かというと・・・
「加硫接着」は、「ゴムを成形する工程」と「異素材をゴムに接着する工程」を同時に行うことを指します。
この「加硫接着」の詳しい工程は、
①あらかじめゴムと接着させたい素材に接着剤を塗布します。
②ゴム金型に接着させたい異素材をセットし、そこにゴムを流し込みます。
③圧力と温度で成形します。
④規定時間が経過したら、金型から成形品を取り出します。
⑤強固に異素材と接着されたゴム成形品の完成です。
(*上記の方法で接着させる場合には、以下の条件が必要です。
ゴムと接着させる素材が、160℃以上の耐熱性があること・耐圧性があること・接着面を粗せること)
この成形方法のメリットは、ゴム成形の依頼をすると同時に後工程の接着までできる点です。
投稿:大藪め