ゴム練り(協力工場)
ゴム練りの工程
このゴム練りの工程から、お客様のオーダーメイドゴムが実現します!
原材料(ポリマー)と添加剤を練り合わせることで、ゴム材は作られます。
工程1原材料(ポリマー)と添加剤を用意します。
原材料(ポリマー)
工程2練機(ニーダー)に投入し練り上げます。
工程3ロール機にて薄く延ばします。
少量の場合はロールにて練り上げ、対応しています。
ゴムを練る時に必要なことは、製品に何を求めているかを知ることです。
(使用場所・環境・色・硬さ等)
ゴムの種類は様々あり、目的に合わせてゴムをチョイスすることからゴム練りは始まります。
ゴム屋魂では製品の用途に合わせゴムを選定いたします。
お客様からの依頼例「耐油性に特化したゴムを!」
○ 使用場所 ・・・ 自動車のダクト
○ 環境 ・・・ 耐候性・耐油性を必要とする。特に耐油性を重要視。
(使用ゴム種)NBR +(使用異材)塩化ビニール
耐油性に優れたNBRを使用しながら、耐候性を補う形で塩化ビニールを混ぜた原材料(ポリマー)を使用しました。
通常、ゴム種CR(耐候性〇、耐油性〇)を検討するところですが、お客様のご要望からすると、CRでは耐油性が足らないと判断しました。
そこでCR以上の耐油性を持つNBRで十分な耐油性を持たせ、NBRが苦手な耐候性を塩化ビニールが補う形としました。
ロールの工程で、ゴム以外の物(顔料など)を加えることで様々なアレンジが可能となります。
ゴムに他材料を混ぜて、「ゴムにプラスαの付加価値を持たせたい」といった開発担当者様の思いを私たちが一緒に考え、形にします。
(1)添加剤の変更(変更したことで、ゴムが白色になる)
- カーボン(黒ゴムでは必ず含まれる)
→ 無水ケイ酸ナトリウム - 補強充填剤
→ 白艶化カルシウム
(2)顔料(黄色)を加え、希望の色に調整します。
*黒色のゴムと全く同じ物性にはなりにくい。
強度は黒色ゴムと比べて劣るため、強度も重要という場合には無水ケイ酸ナトリウムを増量しながら調整します。
硬度は油で調整していきます。
コスト面は、黒色と比べUPします。
ゴム練りから依頼するメリット
原材料から購入することにより、材料を共有し小分けにて使用することが可能です。
練り上がったゴム材での保存期間は短いが、原材料で保存することができるので長期の保存が可能になります。
従って、少量での注文にも対応ができます。
設備情報
設備名 | 台数 | 用途 |
---|---|---|
ニーダー機(協力工場保有) | 1 | ゴム原料練り |
オープンロール機(協力工場保有) | 1 | ゴム原料練り |