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試作について

なぜ簡易アルミ型は、少量のゴム成形専用なのですか?


なぜ簡易アルミ型は、少量のゴム成形専用なのですか?

「簡易アルミ型でゴム成形品は何個作れるの?」

「簡易アルミ型で試作完了後、その型で量産できる?」

などの質問をよくお受けします。

まず簡易アルミ型というのは試作・少量のゴム成形専用となります。

では、「なぜ簡易アルミ型が少量のゴム成形専用なのか?」

それは、型を作っている材質に理由があります。

この型はアルミを使用しているため量産でゴム成形するほどの耐久性がありません。なので簡易アルミ型で1000個・10000個といった量産はできません。

簡易アルミ型はゴム成形しているうちに型の使用限界に達します。

使用限界に達するとどんなことが起きるのかというと・・・

①型に汚れが付着し、良品が作れなくなってしまう。(材質が柔らかい為、ホーニングで型汚れを取り除くことができない)

②型の位置決めピン(上型と下型をずれないようにあわせるもの)の穴部分が徐々に変形する。

この2点から簡易アルミ型は少量のゴム成形専用としています。

では、具体的に簡易アルミ型で何個ゴム成形できるのか?

それは①・②の状態次第というのが正確な回答になります。①・②が限界に達する平均は30ショットくらい。

形状などによりかなりばらつきがあります。100ショット成形できるものもあります。

②による限界が来てしまった場合には、位置決めピンを新たに違う位置に作るということも可能です。

そうすることによって、②による限界を先延ばしにし、ショット数を増やすことができます。

<②の限界に達した型>

 

>>簡易アルミ型でゴム製品の試作開発についてはこちら

>>量産用ゴム金型・試作用ゴム金型の違いについてはこちら

投稿:大藪め