インジェクション成型機用・ゴム簡易アルミ金型(製作事例)
弊社で、初となるインジェクション成型機用ゴム簡易アルミ金型の事例を書きたいと思います。
試作用(コンプレッション成型機)の簡易アルミ金型の実績は重ねて行きノウハウ等は出来てはいるのですが。
今回の事例は、コンプレッション成型で行う平押し成形(練ゴム固形状・ミラブル)を型締めを掛けながら熱を掛けゴムを軟化させながら金型形状へ充てんさせる方式で、量産・ゴム充てん量の多い物・形状が複雑な物には難有りですが、形状的に平面的形状(Oリング・円柱状等)でのゴム単体・インサート成型(加硫接着)で材料選定等の試作には特化しています。
ですが、インジェクション成型機となると練ゴムを一度機械にゴムを入れ軟化させる為に、押し出し機(スパイラル形状)のスクリュウ内を熱を掛けながら練返し軟化(柔らかく)させたゴムを金型へ射出(充てん)する方式でハイボリューウムな物や複雑な形状・量産では特化しているのですが。
ゴム材料の切り替えの際にはスクリュウー内いに残っている材料の除去の為に何回かゴムを通さないといけなくロスと無駄になる部分も有りますが、形状の複雑・ハイボリューウムで有れば、インジェクションの方が有利。
そこで、ゴム選定(ゴム材質)をつめておけばロスも最小限に押さえる事ができます。
そこで今回の事例は、インサート成型で金具アウター金具(外周金具)インナー金具(製品の中心)を通りコム量も130gとハイボリューウムの事でした。
そこで、インジェクション成型機用の金型の製作をしていき、普段は何気に社内での仕事で使用している金型を参考に金型の製作を進めて行き最終的に、注入孔の大きさを何Φでいくか検討のうえに穴あけ(ボール盤)での作業でした真っ直ぐ開けれるかもありながら加工、何とか開きました。
インジェクション用の金型完成・・・
果たして、ゴムはちゃんと充てん出来るのか・・・?
充てん(ゲート)バランスは大丈夫か・・・?
の元、充てんトライ・・・結果・・・良好で4ケ所の注入孔でしたが、ほぼ均等に充てん!
本トライに向け、金型のび調整擦り合わせ等を行いダミー金具(非接着)金具てトライ。
1回目を、充てん量を80%で行い金具の変身(楕円度)具合をみましたが大きな変身は起きておらずに、狙い目どうりとの事で、2回目・100%で・・・アウター金具の変身も有りましたが許容範囲内では有るのですが、取れない・・・
なぜ・・・母材(アルミ)の柔らかさも有りましたが、一番の要因は注入孔の加工時に1穴の位置が約0.8mmセンターよりズレてしまい、その影響でアウター金具外径へゴムが周り金具の抜けが悪くなったと思われます。
何とか、型の修正をして生産を終える事が出来ました。
やはり難しい・・・でも一つ一つの積み重ねより新たなノウハウや技量がつき色々な案件に対応して行きますので、一度ご相談下さい。
投稿者 本宮