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こんな複雑形状だから、ゴムマスキングが力を発揮!


036(背景)
自動車部品を製造している会社様。
カチオン塗装を必要とする部品で、一部に無塗装部分があり、
その無塗装部分に合わせてキャップを作れないか?というご相談がありました。

(問題)
・マスキングテープを使用した手作業のマスキングでは、塗装部分と無塗装部分の境界線の安定した精度が出ない。
・無塗装部分の形状が複雑なため、ゴムキャップでは微妙な隙間ができてしまう。
・量産の為、マスキング工程に時間がかけられない。

(提案)
キャップをはめるという発想から、ゴムを密着させるという発想へのシフト

金型ゴム成形の技術を活かしたマスキング方法を提案しました。
(具体的方法)
金型に金具(カチオン塗装用部品)をセットし、チューイングガム状のゴムを型に流しこみ、
圧力と温度をかける。
金具とゴムの間に接着剤は使用せず、圧着だけでマスキング効果を持たせる。
(結果)
〈無塗装部分の安定した精度問題〉
→金型を使用し、規定の寸法でゴムが確実に圧着されようになりました。
1個でも100個でも、塗装部分と無塗装部分の境界線の精度に誤差が生じることはありせん。

〈複雑形状で発生する隙間問題〉
→温度と圧力により、ゴムがしっかりと密着。

〈手作業でのマスキング問題〉
→手作業がなくなり、お客様の工場での工程削減が可能になりました。