ゴム屋魂ブログ&問題解決事例

ゴムの種類と品質の要


ゴム屋のおいちゃんです。

先日、ゴム配合の事でお問い合わせいただきました、耐摩耗性に優れ、耐熱性、耐油性を兼ねそろえるゴムはないですか?現在はウレタンを使用しておられるとのこと、調べると、ポリウレタン樹脂の超耐摩耗性の優れた物のようだ、正直ウレタンより優れた耐摩耗性を求めても現在やはりダントツであろう、しばらく話を伺うと、製品の温度が120度程になり、ウレタンですと溶けて製品に付着してしまうとの問題が浮上致しました、ここで、品質面での要は、溶けて製品に付着してしまう事である、摩耗性が劣っても交換頻度が上がるのみで、超耐摩耗性の優れた物であれば価格も高い、やはり一番考えるべき事は耐熱性と判断し、プラスで耐油性を考え、ご提案はH-NBRである、弊社のような少量を取り扱う会社の仕入れは基本硬度50度の材料で6000円/kgと一般的なゴムに比べ高い、それ以外はアクリルゴムであろう、耐熱性はフッ素ゴム、シリコンに次ぐ性質で、耐油性はフッ素ゴム、ニトリルゴムに次ぐ性能である。では、なぜフッ素ゴムではないかと言うと、価格である、3次元フッ素になると約12000円/kgとなり、かなり高額になる、使用用途等により選ぶゴムを考え、どこに用途、品質、コストが適正か考えて材料の選定をいたしました。